花ワン diary

紫陽花『マジカルチョコレート』

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一人暮らしの認知症支援:ネグレクトへの懸念はあるか⁉️しっかりとしたアセスメントが大事

ひどい認知症ではあるけれど自己主張をする時はするし、的外れでもなかったりする。落ちる部分は落ちすぎるくらい落ちているけれど残っている部分はしっかり残っていて芯もある。

ちょっと特異な認知症

自我ももちろん強いのだがいまいま出てきた自我とはまたちょっと違う気がする。

都会から田舎に嫁に来て自分を守るために必死だったんだろうなと思う。自己防衛も強い。

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箸で草を取り、姑に怒鳴られた話しを今よりも認知症が進む前に本人が良く話していた。お嬢様育ちで草むしりなどしたことがなかったんだと思う。

 

Mさんは、誰かがいればまだそれとな~く生活ができてしまう要介護3の認知症の一人暮らしだ。そうは言っても介護サービスでゆとりを持って支えられている訳じゃない。何とかようやっと支えている状況なのだ。

5分前のことを忘れるが、慣用の挨拶程度はまだできる。立てないからいざって室内を移動する。常時失禁しており排泄は紙パンツ。汚れても自分で交換はしない。夜中に起きて暗闇の中、冷蔵庫を開け冷たい惣菜をパックから直喰いしている。

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キーパーソンは、東京に住む長女。職業は教師。

優柔不断で冷静な判断が苦手。ひとりっ子で相談できる相手もいないようだ。叔母さんはいるがそんなに親しくしている感じはない。

 

『エアコンの修理はしません。暑くても大丈夫なんです。隙間だらけで風が抜ける家だから。でも、窓だけはちゃんと開けてもらいたいわ』

窓を開けるしか暑さ対策のしようがない家なんだから言われなくてもやってるよ。

 

この夏、壁の中の配線がネズミにかじられエアコンは動かなかった。“いつ火災が起きてもおかしくない”と電気屋に怒られたのに他人事。

 

窓を開けてやってもね、お母さんには意味がないのよ分かって🖐️。

認知症で室温とか時間とか関係ないの。防犯スイッチが入ると閉めちゃうんだからダメなの!

世の中にはエアコンのない家はたくさんあると思う。

だから無理に修理しろとは言わない。

でも、扇風機を準備してやるとかさ、クールダウンできる方法を何か考えてあげてほしかった。

大汗をかいて下着がびっしょりでそれが冷えると今度は“寒い寒い”とダウンやセーターを着込む本人。

それをヘルパーが脱がせて体を拭いてやり着替えと水分補給を促す日々。

ホントにバタバタな夏だった。

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この母娘は頭はいいがどこか歪みを感じる。

常識とか一般論は通じにくい。

『母が殺鼠剤を食べちゃったみたいです。エへへ・・・』と電話をかけてきた。笑っている場合じゃない。

 

ネズミは賢い。粘着シートにはとっくに乗らなくなっている。殺鼠剤を撤去した今、我が物顔で家の中を駆けずり回っている。こたつテーブルの上にもあがるようになり本人の食べ残しを食べている。その残りをまた本人が食べて下痢をする。下痢でお尻が汚れてもこの寒さの中、冷たいタオルで拭くしかない。風呂も給湯器も壊れていて湯は沸かせない。ガス台なんかとっくにない。

 

濡れた布団を干してやろうと持ち上げるとネズミのフンがぽろぽろと落ちてくる。ネズミと一緒に寝ているのか?

『ネズミ?いるかしら』と鼻で笑う本人。認知症ってある意味幸せだよな。

 

先週は、こたつから煙が出て大騒ぎ。そしておとといは、蛇口が途中からいきなり折れて全身びちょ濡れだとヘルパーがボヤいてた。そんでもって昨日は、レンジが壊れてご飯が温まらないんだとさ。

色々ありすぎて笑うしかない。

マメに帰省してくる娘だが何ひとつ整っていかない。

いったい何しに帰ってきているのかな?

 

せめて屋根を修理して雨や風が入らないようにしてあげてと言い続けて早、5年。暖をとるのは土間玄関脇の障子のない木枠に囲まれた茶の間のこたつだけ。冬も過酷な環境だ。布団を5枚重ねて薄いシーツを頭に被って寝ている姿は気の毒でならない。自分は離れのエアコンとベッド完備の部屋に泊まるから関係ないのかな。

 

86歳まで家で頑張ったんだから母はもう十分だろう・・・そんなふうに考えたりはしない娘。

 

できるだけ家で暮らしたい。この家を守りたい。確かにそれが母親の一番の願いだった。

でも、今は聞き方によってもその都度返事が変わってくる。

一人はしんどいとか辛いというセリフも増えている。

そりゃさ、「家がいいでしょ!」って聞けば頷くよ。でも「ほらねっ」とか・・・言わないでほしい。やることやらないでどの口が言うとんねーんって思うわ(笑)。

 

家を守りながら母はいられるだけここにいたいはずだという娘の思い。

この娘の納得感にどこまで寄り添っていけるのだろうか。

 

「これは放置だ!!無責任だ!」と騒ぐ周りの声。

そんなに熱くなってもしょうがないでしょう?

家族の責任まで背負い込むことはないのだ。

 

その都度問題提起をしながら娘の心の整理がつくのを待とうと思う。実際、それくらいのことしかできないから。

 

あーあ、今度は熱発だって。たいしたことないといいけどな。

様子、見てくるか・・・。

『問題は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!』なんちって😅

 


 

 

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