こんなにほっこりするおやつを作る娘さんは要介護1の厄介な母親(Tさん)と暮らしている。
あたしが厄介だと言っているのではない。娘さんがそういうのだ。
Tさんは、いつもあたしにはニコニコと穏やか❤️
他人と身内の区別がまだちゃんとできる認知症だ。
この母親の何が厄介かって・・。
元の性格がより修飾されてますます強くなってきているのだ。
自分の考えだけが正しいし、都合良く話しをねじ曲げるのが得意。
間違っていることを訂正しようものなら目の色変えて反旗を翻す🤬。
最近、失禁するようになってきた。後始末が大変だからせめて紙パンツだけでも履いてほしい家族。
『なんでそんなもん履かなきゃならんの!馬鹿にしやがって』
夜中に突然、大音量でテレビをつけるから音を小さくしてと言えば『うるさくて眠れなきゃ外で寝ろ!』
こんな具合だから母親に余計なことを言わなくなった娘。会話は必要最小限に。
そのことがTさんの認知症をさらに悪化させている。Tさんは、本当は寂しくて娘ともっとコミュニケーションを取りたがっているのだ。
少しずつできないことが増えてきて不安でしょうがないから娘さんの関心を自分に向けたくて騒ぐ。そういうやり方しかできなくなっちゃったのだ。
家族の認知症への理解不足が招いた悪循環⁉️そんなことはない。
95歳の母親と娘だもん、今更お互い素直な気持ちで向き合うことは難しいでしょう。
親が自分を見てほしいと思って起こす不穏な行動に対して、この娘さんのとった選択は、ある意味賢明なのかもしれない。
向き合えば向き合うほど、悪化していく関係性もあるのだから。
『認知症には穏やかに接しろとか言うけどさ、そんなんキレイごとだよ。あんな可愛げのないばあさんに優しくなんかできない。お前の世話になんかなりたくねぇから先に死んじまえとか・・・よく言えたもんだ。実の親だって認知症だって許せない。あんたが分かってくれるから私は何とか家でみてやることができてるけど・・・そうじゃなきゃとっくに施設に入れてるよ』
あたしは何も分かっちゃいませんよー😅
ついでにこのタイプは強引に施設に入れたって帰る帰ると寝ずに騒ぐから無理。すぐに出されるよー⁉️
それにしてもこんなに優しくて穏やかな味のスイートポテトをあたしは食べたことがない。
そして『いい味だべ?家の娘は何を作らせてもうまいんだ』と満足げに話すTさんがいる。
だから二人はきっと大丈夫。これからもいっぱい話しを聞かせてね。
いつもありがとう❤️
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