一昨日、姪っ子の四十九日の法要があった。
法要後、親族一同でお寿司屋さんで食事を共にし、温かな時間を過ごした。
姪っ子は高校を卒業して上京し、専門学校を出た後、一人で懸命に働いていた。
彼女の生活は忙しく、帰省は年に数回、正月とかゴールデンウィークくらいだった。
私の両親は、内孫に逢える限られた機会をとても楽しみにしていた。
寿司屋を出ると、父が駐車場で親戚みんなに向かって「私に力がないばかりにこんなことになってしまって申し訳ない」と頭を下げていた。
86歳の父が、自らを責める言葉を発する姿に、心が痛んだ。
父は、孫の死を悲しみつつも、子を亡くした息子夫婦の支えになろうと不器用ながらも頑張っていた。
父の優しさや包容力、そして強さにはこころから感動する。
その人間性に触れ、私はますます父がすごい人だと思うのだった。
姪っ子の死は誰の責任でもないことを、私たちはみんな分かっている。
彼女は、元気に輝く私たちの笑顔を空から見て安心するんだと思う。
20代でこの世を去ったあの子には、叶えたかった夢がまだまだたくさんあっただろう。
だから、残された者たちは彼女の分まで精一杯生きることを決意しなければならない。
兄夫婦が毎日涙している姿を見ていると辛くてたまらなくなる。
最愛の娘を失ったのだから当然だ。
彼らの深い悲しみを思うと、どんな言葉も十分ではない。
悲しみを共有し、一緒に立ち向かい、この困難を乗り越えていく力に自分が少しでもなれたらいいなと思う。
未来に向けて明るく笑顔溢れる日々を私たちが築いていくことが、あの子への最高の追悼だと信じて。
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