母の転倒からまもなく一週間。
とりあえず一番軽い認定はもらえるだろう。
そう見込んで年末ギリギリに市役所に駆け込んだ。
介護保険を申請したのだ。
もし、何か認定がもらえたら介護保険を使って玄関と掃き出し窓と勝手口に手すりを取り付けようと思う。
実は、しばらく前から手すりが必要だと思っていたのだ。
風呂場とトイレには既存手すりがあってそれがうまく使えているから問題ない。
なるべく習慣を変えたくないので、今まで使っていた出入り口を今後も使う方向で検討していきたい。
危ないからここからはもう出入りしないようにという消極的なことは言わないようにしたい。
言ったところでそれを守るようなタイプではない。
今のやり方が今後も安全に続けられるようにしていくつもりだ。
すると兄が『玄関前はスロープにしたほうがいい』と言い出した。
これだから困る。いきなりスロープ?
まだ歩けるのに?しかもパーキンソンだよ。
色々思ったけど説明が手間だし、兄には今後もこういう場面で積極的であってほしいから否定はしなかった。
それも一案だと返した上で、スロープは費用がかかるから歩けなくなった段階で検討しても遅くはないのではと話し、丸くおさめた。
問題は、母が介護保険を受けることに納得するかどうかだった。
しかし、これも順調に進んだ。
『目的は、転倒予防だからね』と話したらすんなりo.kしたのだ。
きっと自分でも転ぶことへの怖さがあるんだと思う。
そんなわけで年明け早々に介護保険の審査に必要な訪問調査が入ることになった。
嫁に行った娘が出しゃばり過ぎても良くないので兄夫婦に任せた。
神経内科の医師には既に連携しておいたから、あとは母にちょっと助言をするだけにしようと思う。
介護保険を使った住宅改修は、最大20万円まで支給される。
仮に20万をいっぺんに使ったとしても1割負担の人であれば2万円の自己負担で済むのだから使わない手はない。
住宅改修だけならケアマネジャーをつけなくてもできる。
その場合は"住宅改修が必要な理由書"を書ける資格を持っている人を探す必要がある。福祉用具専門業者には、だいたい配置しているからそこで聞いてみると良い。
理由者を書けるのは、ケアマネージャーや包括支援センターの職員、福祉住環境コーディネーター2級以上を持っている人などだ。
専門的視点での査定が上手な人にあたると効果的な改修になる。
そんな人をどこで探せばいいの?
各地区には必ず地域包括支援センターというのがある。
そこで紹介してもらうのが手っ取り早い。
包括支援センターというのは、簡単に言うと高齢者の総合相談窓口である。
素人目線で進めるのではなく、ここにいるプロたちの意見を聞いておいても損はないと思う。
手すりを取り付ける必要性が出てきた人は、他にも課題がみつかる場合があるからだ。
まずは、包括支援センターに相談してみることをお勧めしたい。
相談は、もちろん無料です(^_^)v