20代の頃、イギリスから日本へ帰る飛行機の中で具合が悪くなった。途中から熱も出てフーフーしてた。
食事をパスしたあたしに、ハンサムなブリティッシュ・エアウェイズのキャビンアテンダントが持ってきてくれたのがこれなのだ。
イギリスでは嫌いな人はいないお菓子だからって勧めてきた。
『ウォーカーショートブレッドフィンガー』。
あたしは、このクッキーよりも均整の取れたイケメンに見惚れてしまった。
あれから何年経ったかな?
すっかりこのクッキーの大ファンになった。
「エリザベス女王賞」を4回も受賞した食品会社のお菓子である。当時、日本ではどこを探しても売っていなかった。
でも、今では手軽に手に入るようになり家の定番おやつとなっている。
いつも12個入りのを1ケース買ってきてストックしている。
買い置きがないと淋しくなる。
小袋に2本入りで1本100kcal以上ある。
忙しい時の朝食や小腹が空いた時にももってこい。
バターを32%使用したリッチなコクと絶妙な塩加減。
おいし過ぎてついつい食べすぎちゃう♬。
上質な原材料のみで人工甘味料や保存量は一切使用していない。
創業以来の伝統の味を守り続けている。
あの時、機内では『ラストオブモヒカン』という映画が上映されていた。
ボーっとした頭ながらこの映画の映像と音楽にどっぷりハマっちゃって感動して涙がポロリ。
そのせいで具合がさらに悪化したと思われてみんなに心配かけたっけな。
無事に成田に到着し、飛行機から降りる時、CAの彼にウィンクで手を振り見送られた。
その瞬間、胸がキュンとなっちゃったんだよね。
まるで運命の人が目の前に現れたような気分っていうのかな。
このまま帰ったら後悔すると思って機内にUターン。
そしたら、何で戻ってきたの?って顔してあの人は固まってた。
彼とクッキーと映画・・・この3つは切っても切り離せないこの空旅の想い出。
これからもずっと思い出すんだろうな。アホな自分を(笑)。
面倒な乗客と思わずに優しく笑って一緒に写真を撮ろうと言ってくれた彼。
その紳士的な対応と優しさにまたまた胸がキュンとしたのだった。
あゝ無邪気な勢いがあったあの頃に戻りたい。
ありがとう💕
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