20年前に口から胃カメラを飲んで大騒ぎした。
嘔吐反射がホントにひどくて散々な思いをしたのだ。
口からゲーゲー。鼻水ダラダラ。目から涙がポロポロ。
途中でやめてと言いたかったけど口に変な器具を装着させられているから声が出せない。
だからカメラコードに自然と手がのびてしまった。
『危ない、手を出さないで!』
『誰か応援に来て、この人押さえて!』と仲間を呼ぶ看護師の声。
あたしにとってはまさに生き地獄だった。
だからずっと内視鏡検査だけは避けてきた。
でも、先月会社の健康診断で胃がんリスク検診(血液ABC)を受けた。
3,300円で血液を採るだけだからっていうので同僚に勧められて軽い気持ちで検査したのだ。
そしたらピロリ菌の陽性反応がでた。
ピロリ菌がいるのが分かったからには除菌しておきたい。
だって胃がんの原因の99%はピロリ菌だっていうじゃない?
そんな訳で昨日、勇気を出して胃カメラ検査に行ってきた。
散々悩んだ末、鎮静剤を使って鼻からやってもらうことにした。
『もし、鎮静剤が効かなかったら途中で中止にしてね』と看護師さんに言ったら複雑そうに頷いていた。
始まったら早かった。まず、消泡剤を内服。次に両鼻から血管収縮薬がシュッと入る。
そしてゼリー状の麻酔薬。もうこの段階で既に心が折れてやめたくなった。鼻は通らず喉まで麻酔がおりてきて感覚がおかしい。
『息できないよー』って慌てていると『大丈夫、大丈夫、深呼吸、深呼吸』と看護師さんの天使の声❤️
それから鎮静剤を使用するルート確保のための点滴が入った。
あーあ、これで準備完了だってさ。
呼ばれたら始まっちゃうよー😵💫。もう引き返せない。
それにしても今日の看護師さんたちはみんな優しくて良かった。
『小学生でもできるのにー』とか『そんなに辛いかな』とか
思い返せばあの時の看護師はひどいこと言ってくれたよなって思う。
検査室に入って左側を下にして横になった。ドキドキがマックスで震えがきた。
毛布をかけてもらった後、ドクターがよろしくと顔をみせた。
『これからウトウトするお薬が入っていきますね』と看護師さんに言われた。
記憶があるのはここまで。
目が覚めたら天井だけが見えていた。しばらく思考がストップ。
ここはいったいどこ?
そうだ、病院だ。最初に入ったリカバリールームだ。
咳込んだら看護師さんがすぐに来てリクライニングシートの頭を起こしてくれた。
『あのー検査って終わりましたか?』
『はい、1時間位前に終わりましたよ』と優しく微笑んだ😘
いつの間にか終わっていたようだ。1時間も眠っていたのか?
『鎮静剤がよく効いてぐっすりでしたよ』とも言われた。鎮静剤が効かない人もいるらしい。
どうやって検査室から出たのか全く記憶がない。
でも、とにかく終わってほっとした。
最後に先生から話があった。
『ちょっと気になる病変があったんで採取して検査に出しますね。 二週間後に結果を聞きに来てください。 今日は、とりあえず 十二指腸潰瘍の薬を出すからそれ飲んで。この状態じゃピロリ菌はいますよ。 除菌するにしても結果を待ってからです。もし、悪いものであったらピロリ菌の除菌よりそっちの切除が先です』
えっ💦これって癌かもって話しよね?なのにちっとも衝撃は受けなかった。頭はお花畑でルンルルしていた。これも鎮静剤のせい?あたしの場合は、寝るまでシャキッとしなかった。
当たり前だけどその日の運転は絶対にしない方がいい。
送迎をしてくれた夫に感謝しないとな。サンキュー🧡🧡🧡
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