看護師二年目の娘のこと。
周りの人に支えられ無事に二年目を迎えた。
毎日帰宅は遅くて定時にあがることはまずな
い。この日は、8人の患者の担当が割り振られ
朝から、あれもしなきゃこれもしなきゃとてん
てこ舞い。おまけに色んな指示が飛びまくりパ
ニックになってしまったそうだ。
娘「8名のうち3名はみたことがない重症患者だ
よ。他にもやったことないのに輸血の準備
しろとか・・・ドクターから内線で訳の分
からないこと言われたりして・・・何から
手をつけたらいいのか分からなくなっちゃ
ったの。怖くてしょうがなかった😢」
私「で、どうしたの?」
娘「どうしたのって・・・やり方が分からない
もん・・できないです。教えてくださいっ
てペアの先輩に言ったの」
私「ふ~ん」
娘「そしたら・・・じゃあ患者数減らすわと言
い返されただけだった」
私「で?」
娘「泣きたくなかったけどなんか自然に涙があ
ふれてきて止められなかった。どうしよう
もなくなって大泣きしちゃった」
私「どこで?」
娘「ナースステーションでだよ」
私「キャー最高!面白い。子供みたいじゃん」
娘「・・・笑わないでよ!!」
私「その先輩に何か言われたでしょう?」
娘「大人なのに感情のコントロールもできない
の!って言われたよ」
私「ハハハーッ🤣これまた最高!面白いわ〜
ドラマみたい。看護師あるあるだね」
娘「・・・・(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」
月曜の朝のひときわ忙しく人がいっぱい詰まっ
たナースステーションでギャンギャン泣いたそ
うだ😆 気の強い娘だ。
この病院は、お局への忖度が強め(笑)。
お局は受け持ち患者数がとにかく少ない。
そして定時でとっととあがる。
「何か手伝いましょうか?」と聞けと教えてお
きながら自分は助けることなく帰るのだ。
50近い独身女なら・・・まあ、こんなもんだ
ろ。親子ほど歳の差があるし(笑)
こういう背中をみるのも勉強のうちだ。
この夜、同僚や先輩方からの応援メールや励ま
しの電話などが夜中まで続いたそうだ。
ぎゃん泣き騒ぎが瞬く間に広まったようだ😅
でも、娘が一年勤めてこのチームにとってどん
な存在となったのかが分かってちょっと嬉しか
った。ちゃんと支えてくれる仲間がいっぱいで
きて良かったね😉
幸せに生きるもその逆もみんな自分次第。
"素直さ"は最大の武器!
そのお局さんも"愛のムチ"をくれたのよ💕
翌朝は、スッキリした表情でいつもより30分早
く出勤した。今日受け持つ患者を確認したら少
し勉強するそうだ。
自ら気付いて立ち上がった。
お局さんや先輩方のお陰である。
2年目ってそういうことなんだよ。
いつまでも甘えていてはダメ。努力しな!
心でそう思うだけにして今朝も
「行ってらっしゃい」と手を振った🖐️
娘の車をずっと見送っていたらテールランプが
遠くで3回点滅した。
「3回って・・・何⁉️」
どうやらあたし・・・
あ・り・が・と・うを期待したようだ🤪
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