最近、「悩みの8割はお金で解決できる」と主張する本を読みました。
筆者は、「お金で解決できる問題をお金以外で解決しようとするから精神をすり減らしてしまう」と言います。
婚活、離婚、対人トラブル、住居問題、相続、介護など、多くの問題はお金で解決できるので、まずは資産構築に専念すべきだと述べています。
投資家として成功し、その後で夢を叶え、人生の大切なことに取り組むのが、人生のクオリティーを上げる基本なのに、みんな人生の順番を間違えているんだよ、と書いています。
面白い考え方ですが、「死んだらぜんぶ置いていくのに、なんでそんなにお金にこだわるのだろう?もっと気楽に生きたらいいのに・・・」と私は思うのです。
物質的な豊かさは一時の安定や快適さをもたらしますが、真の幸せや充足感は得られるのでしょうか?
欲望には終わりがなく、最終的には疲れ果ててしまうのではないでしょうか?
『1年で億り人になる』を読みながら、私は主人公の歩んできた道のりや思考過程を通じて、人生における真の豊かさについて考えさせられました。
幼少期の環境が後の人生に与える影響がよく分かり、環境の重要性を改めて感じます。
この本を通じて、彼女の人生観や価値観がひしひしと伝わってきました。
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筆者は金持ちになるために金持ちの男性を探し出し、愛のない結婚と離婚を何度も繰り返してきたそうです。
まるで獲物を狙うハンターのようですね(笑)。
でも、その徹底した目的意識がなければ、億り人にはなれなかったかもしれません。
相手の気持ちよりも「金」という信念を貫いたからこそ、彼女なりの成功を手に入れたのでしょう。
ただ、その一方で、とてもバランスを欠いた生き方にも見えます。
筆者は超倹約家の家庭で育ち、我慢の連続だったと思われます。
幼い頃から経済的な不安や制約に直面し、それが彼女の強烈な意志を形作る一因となったのでしょう。
確かに経済的な豊かさも重要ですが、心の豊かさや助け合える仲間の存在があれば、この方ももっと楽な生き方を選べたのかもしれません。
お金に囚われている現象は、資産形成とは別の問題だからです。
随分と違う方向からの感想になってしまいましたが、簡単に言うと、この本は自叙伝であり、投資をしている人なら知っている昔からある情報がほとんどです。
考えてみてください🤗
そう簡単においしい情報を他人に教えるわけがないでしょう⁈。
『普通の人』が億り人になることは簡単ではないということです。
『普通のマインドの人』という意味です(笑)。
最後に筆者を称賛したいと思います。
彼女の強い意志と行動力は、一貫して目標を追求し続ける姿勢を示しています。
その生き方には多くの賛否があるかもしれませんが、目標達成に向けたそのひたむきな努力は見習うべき点が多いと感じました。
筆者の人生観や価値観を通じて、読者それぞれが自分の生き方を見つめ直し、新たな気づきを得られることでしょう。
この本は、そのような意味で非常に価値のある一冊だと思います。
今日の植物は、『紫花の千代萩』です。
暑さには弱いですが関東では植えっぱなしで、毎年、よく花が咲いてくれます。
ノボリフジを連想させる花姿です。
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