空と湿原のあいだを、風と一緒に歩いた一日。
平日とは思えないほどのにぎわいで、朝8時を少し過ぎたころには、第一駐車場はすでに満車。
第二駐車場にまわっても、ほとんど埋まっていて、「尾瀬って、やっぱり多くの人に愛されてるんだなぁ」と実感しました。
25人乗りのバスも、補助席まで使ってぎゅうぎゅうの満席。
バスは人が集まり次第どんどん出発していて、まるで流れるように次々と動いていました。
今回は夫と二人、『龍宮小屋』を目指しのんびり歩きました。
時折ふき抜ける風がとても気持ちよくて、両手を広げて風と遊ぶように歩いた道。
正面には燧ヶ岳がどっしりと構え、後ろを振り返れば、まだ雪をまとった至仏山が静かに見守っていてくれて、どこを見ても絵になる景色に心がほどけていくのを感じました。
そして、この季節ならではの主役、水芭蕉たち。
湿原のあちこちに可憐な姿を見せてくれて、まるで私たちを優しく案内してくれる小さな白い妖精のようでした。
夢か現実か分からなくなるような、まばゆい時間。
風と光に背中を押されながら、「また来ようね」と自然に言葉がこぼれるような、そんな特別な一日となりました。
ありがとう…ありがとう🙏。
|