『射精道』という題名がふざけた感があるなと思ったけれど、 これはいたって真面目な優れた性教育本だった。
男性の生殖器や性生活に関する正しい知識の普及が不十分であることから機能不全に陥っているケースが非常に多いと感じたことがこの本をまとめたきっかけなんだという。
筆者は泌尿器科医の今井伸先生。
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中身は・・・思春期、青年期、妊活期、中高年期とそれぞれのライフステージごとに分かりやすく書かれているので、必要なところを選んでピンポイントで読んでみても良いかと思う。
後編では正しい性器の扱い方や誤った扱い方によって起きる射精障害、その克服方法や性器にまつわる病などを紹介している。
恐らく前立腺肥大症を長年放置しているであろううちの夫にも中高年期の部分は参考にしてほしい。
しかも最近、「なんとなく不調」だと訴えている。
ついに来たか、男性更年期 (LOH症候群)。
早い人では30代後半から始まるんだそう。
この本では、その対処法についても教えてくれている。
イライラしがちだとか、やけに疲れるとか、やる気がおきないとか・・・そんな悩みがあるならきっと役に立つ情報が得られると思う。
でも、最も大事なのはこういった知識を大人になる前にきちんと得ておくこと。
だけどそれは簡単ではない。性的なことって人に質問しにくいし、口に出すのはタブーとされてきたからだ。今の時代は下手すりゃセクハラで訴えられてしまうかも。
だからこのような本には意味がある。
ハッピーな結果につながるのなら我流を貫き通してもいいけれど、そうでない場合も多々あるもんね。
良い本を、ありがとうございます😊
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