神韻(シェンユン)の日本公演をみてきた。
優美でしなやかで気品溢れる素敵な舞台だった。
学ぶこと、考えさせられことも沢山あってちょっと不思議な気分になる舞台でもあった。
今回は、気合を入れてSS席にしてみた。1席 22,000円。
前から2列目だったからとても良くみえた。
踊り子達の息遣いまでしっかり伝わってくる距離感。
おまけに神韻交響楽団がすぐ目の前で生演奏。
西洋の音楽と中国楽器の特色ある音色をうまく融合させた面白いハーモニーを聴かせてくれた。
売店には、こんな綺麗なポストカードが並んでいた。
どれも美しくてただ見ているだけで楽しめた🤗
数分程度の演目と演目の途中でソロ演奏が三回。
一回目は、バリトン歌手による独唱。
二回目は、二胡の独奏。
三回目は、ソプラノ歌手による独唱。
ソプラノ独唱は、脳天に響き渡るものすごい声量だった。
個人的に二胡の異国情緒溢れる音色が大好きなのでしばし聞き入った。
一方で、字幕に映し出された歌詞には驚いた。
「輪廻転生とか、神の道を歩もうとか、無神論とか進化論とか、サタンとか・・・・」
驚いたというより、なんかちょっと引いたね😓
演目自体も中国共産党への批判と取れる内容が多くて頭の中に「❓」マークが飛び交った。
単純にアクロバティックなダンスパフォーマンスを楽しむつもりで出かけてきたあたしは完全に面食らってしまった。
もし、今日のこの舞台をまた1席 22,000円出してみたいか?と聞かれたらゴメンね、ないな。
8,000円でも高いと思っちゃう。
ステージは、どれもデジタル背景幕が使われていて華やかさを添えてはいる。
だけど・・・この画像がまた何と言いますか・・・
文化祭チックで辛いものがあった(笑)。
「ザ・中国」って感じ満載だし同じようなものばかり。
でも、踊りはみんなうまい👏
見事な筋肉美。
姿勢にしろ 柔軟性にしろ日頃の鍛錬を重ねた結果だと思った。
ダンサーの能力はとても高く、跳躍も回転も宙返りも軽々。
女性の衣装は、きらびやかで装飾が凝っていて眺めているだけでもうっとりしちゃう。
ヒラヒラふわふわと揺れる布地が踊り子達の動きと相まってまるで妖精みたいで綺麗だった。
男性は、特徴的な民族衣装が多かった。
力強く躍動的に舞う姿はカッコイイ。
でも、どの演目の振り付けもみんな似たり寄ったりで変わり映えしない。
飛んで回ることしか印象に残らなかった。
全体的な構成が昔風で斬新さなども感じなかった。
演出自体が30年遅れている気がした。
だってさぁー、神様の出番がやたらと多いのよ(笑)。
大津波にね、街が飲み込まれそうになるの。
それを神の力で助けましたーとか・・・(-_-;)。
最後もみんなで神様に向かって拝んでハッピーエンド。
ハイおしまい!!って感じ。
それから、公演終了後のカーテンコールがなかったのは、予想外だった。
通常は感動と拍手でステージ上に出演者が呼び戻され、終演を祝う光景が見られるものでしょう?
だけどそれがないの。
急に出演者紹介が始まっていつのまにか閉幕。
だからかな?
『違うだろう~!!😱』
『これじゃないだろ~!!😱』
と心の中で叫んでしまった。
今回の公演でこの「神韻芸術団」は中国共産党のプロパガンダのための劇団とは違うんだということが良く分かった。
だけど・・・何故、今、ここでそれなの?
あたしみたいに予習ゼロで来た人は、きっと同じように思っただろう。
もっと伝統舞踊を心行くまで堪能したかったな。
ダンサーが素晴らしかっただけにもったいなくて残念でしかたがなかった。
でも、もらったパンフレットを良く読んだらちょっとだけ見方が変わった。
ここのアーティストたちの多くは、中国の専制政権による弾圧から逃れた辛い経験をした人たちだったんだね。
だから、この舞台はある意味彼らの魂の叫びなのかもしれない。
そうだとしたらこうなるのもうなずける。
今回は、色んな意味でとても勉強になった。
少しでも彼らの今後の活動の足しになればという思いで綺麗なしおりをみつけたので買ってみた。
「一番人気はどれですか?」と質問したら中国出身だというk綺麗なお姉さんがカタコトの日本語でコレを勧めてくれた。
2,500円だった。
しおりにしては高価だが美しいので大満足💕
大事に使おうと思う。
ちょっと厳しいことばかり書いちゃったけど・・・
ダンサーはみんな一生懸命で本当に素晴らしかった。
いつか彼らが母国で堂々とこの舞台が披露できる日が来ることを祈りたい。
貴重な経験をありがとう💕
謝謝 🐼
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