テーマは深い。決して理解されない特殊性癖を持って生まれた人たちの生き辛さを描いた作品。
読んでいくうちに自分はどっち側なんだろう?社会の中でマジョリティなのかマイノリティなのかってちょっと考えてしまった(笑)
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いつも先頭を歩き精神的にも肉体的にもタフで適応能力が半端なく周りの人間もみんな自分と同じようなもんだと思っている人っているよね、いるいる。
あたしもこういう人は苦手だなーと思いながら共感的に読んでいた。
でも、よくよく振り返ってみると自分はそっち派の人間だったかもしれないなと思えてきて何か複雑な気持ちにさせられた。
幸せのかたちは人それぞれ。多様性の時代だから自分に正直に生きよう!
そう言えるのは本当の自分を明かしたところで排除されない人たちだけという言葉にも素直に頷ける気がする。
めでたい顔でみんな違ってみんないいなんて両手を広げ簡単には言えないよね。複雑すぎてホントに言えない。
ポジティブな内容ではないけれど面白さはあって一気に読めた。
自分と相手との価値観の違いを認識せずに出過ぎてしまうことは往々にしてあるので気をつけなきゃな。