西明寺、それは栃木県益子町に佇む、獨鈷山(とっこさん)の南斜面に広がる美しい禅寺です。
ここで驚くべき御朱印を手に入れました。
わずか15分で描かれたその御朱印は、まさに芸術の極み。
上記の中から自分の好みに合わせて御朱印が選べるという特典もあり、心躍る瞬間でした。
本堂は、なんと約630年前に建てられ、その歴史を感じることができます。
細部まで緻密に施された彫刻の素晴らしさに、しばし見とれてしまいました。
本堂のことを先に書きましたが・・・・
長い階段を登りきると、まず迎えてくれるのが風格ある「楼門」です。
階段の入り口に座る布袋さまの石像は、まるで幸福の象徴。
その微笑みは見る者を和ませ、心を穏やかにします。
楼門は、国の重要文化財に指定されています。
室町時代に建てられた楼門の左右には、仁王(金剛力士)像が佇んでいて迫力あるお顔がちょっと怖かった。
楼門をくぐり抜け、右手には閻魔堂、正面には本堂が広がります。
御朱印の元になったのは、この立派な茅葺屋根の閻魔堂の中にいる高さ2.5mの木彫り「木造閻魔大王座像」。
格子窓越しに覗くと、閻魔さまが口角を上げて大きな牙をむきだしにして笑っているように見えます。
閻魔さまは、お地蔵さんの化身で、いつも笑顔を絶やさないと伝えられています。
お地蔵さまは、決して怒らず「他人の為なら地獄にまで行く」という菩薩行を実践する人でやはり笑みを浮かべています。
お地蔵様の心が笑い声だから、その化身の閻魔さまも笑っているんだそうです。
楼門の左側には室町時代の建造物である三重塔があり、国の重要文化財に指定されています。
職人の卓越した技術と精巧な木造構造が見事に結びついた傑作です。
本堂から振り返って撮った写真。
御朱印は、駐車場のそばにある納経所で手に入れることができます。
ただし、お昼の時間帯は閉まっているので注意が必要です。
これにはきっと素晴らしいご利益が宿っているに違いありません(笑)。
参拝の感動と共に、このお寺への深い感謝の気持ちを胸に、心豊かな日々を過ごすよう努力したいと思います。感謝。
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