裏のお家との境界に植えている、つるバラ「ファイルフェンブラウ」
数年前に迎えてから、少しずつ枝を伸ばしながら、庭の風景に自然と馴染んできました。

このバラは強い日差しよりも、やわらかな光を好むタイプ。
ほどよく木漏れ日が差し込むこの場所で、どこか安心しているように見えます。
わが家では、大きくなりすぎないようにフェルト素材の鉢ごと土に植えています。
通気性がよくて根が蒸れにくく、植物がのびのびと育ってくれる優れもの。
サイズをほどよく保ちながら、根っこはしっかり呼吸できる。
この心地よいバランスが、とても気に入っています。

春になると、小さなすみれ色の花が房になって咲き始めます。
光の加減で赤紫にも青紫にも見えるその色は、控えめなのに、心に残るやさしさがあって……。
枝先からこぼれるように連なって咲く姿は、季節の訪れを静かに知らせてくれるようです。


朝の空気の中で、ほんのり甘い香りが漂うと、「今日もゆっくり始めよう」と気持ちがほどけていきます。
派手さはないけれど、いないと寂しい。
私にとっては、そんな愛おしい存在です。
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