わんこたちと一緒に、セリバオウレンを探しに山を歩いてきました。

日差しは弱く、森の中はしっとりと落ち着いた空気に包まれています。
一歩踏み出すごとに伝わる土の匂い、湿った落ち葉の柔らかな感触。
歩いているうちに、こわばっていた肩の力がふっと抜けていくのが分かりました。

「セリバオウレンは、こういう場所が好きなのかな」ふとそんな疑問が湧いて、帰宅後に少し調べてみました。
やっぱり強い日差しは苦手で、あまり陽の当たらない斜面にひっそりと群生することが多いそうです。

今日歩いた森の空気が、この小さな花にはちょうどいいんだろうなと思うと、なんだか納得。
足元をそっと覗き込めば、落ち葉の間から顔を出す白い花。
毎年見ているのに、やっぱり胸がきゅっとなる可憐さです。

しゃがんで見入っていると、わんこたちが横に来て「なにしてるの」と覗き込んできます。
きっと、彼らに花は見えていないのでしょう。
それでも、私が見ているものを一緒に見ようとしてくれる。
その仕草が、なんとも言えずあたたかく、愛おしいのです。
風もほとんどない、静かな森。
時間がゆっくりと流れるなか、小さな花を見つけるたびに足を止め、そっと眺める。

帰り道、わんこたちは相変わらず元気いっぱいでしたが、私はというと、しゃがんだり立ったりの繰り返しで少し足が重くなっていました。

けれど、その疲れさえもどこか心地よい。
春の入り口で、またひとつ大切な時間をもらったような、そんな一日でした。
いつもありがとう。
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