花 ワン d i a r y

愛犬と山、そして小さな奇跡を集めています !(^^)!

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いつものように、川沿いを歩いていました。

慣れた散歩道です。

澄んだ水の中を、黒い鯉がゆったりと泳いでいます。

ここを歩くと、頭の中のあれこれが、すーっと飛んでいくのです。

その日、向こうから歩いて来たおば様方が立ち止まり、川をのぞき込んでいました。

視線の先には中学生の姿。
網を持って、鯉を捕まえています。

ナマズもいるらしいのです。

「鯉は煮て食べるんですって」
「ナマズは天ぷらにするらしいわよ」

その言葉を聞いた瞬間、私は心の中でつぶやきました。

——え、時代は変わったの?

でも、すぐに思い直します。

昔の日本では、川魚は普通に食べられていました。

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川の恵みは、暮らしの一部だったはずです。

「あの子たちの親は、日本人じゃないんじゃない?」

その無遠慮な決めつけが、矢のように耳に飛び込んできました。

血って、そんなに単純なものなのでしょうか。

文化は混ざり、
食も混ざり、
人も混ざってきました。

それなのに、人間だけが、勝手に線を引く...。

私は川を見ました。

泥の中のナマズの姿を、少しだけ探してみます。

黒い鯉は、澄んだ水の中を変わらず泳いでいました。

「逃げて!」とほんの一瞬、思いました。

それだけのことです。

ウォーキングの足は止まりません。

私の中の「当たり前」が、少しだけ揺れた午後でした。


 

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