皆さま、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
今年のお正月、私は母のそばでICUにいます。張りつめた空気の天井を見上げたとき、冬空に一本のまっすぐなひこうき雲が伸びていました。その白く澄んだ線が、強張っていた私の心にそっと触れ、固くなっていたものがゆっくりと解けていくのを感じました。
母には少しずつ光が戻ってきています。
「帰るね」と声をかけると、むくんだ手が小さくバイバイと揺れました。そのわずかな動きが、私には大きな希望に見えました。

これまで仕事を通じて、ICUの厳しい現実やご家族の葛藤に立ち会ってきました。けれど、娘として立つこの場所は、これまで知っていたはずの景色とは全く違う深さで胸に迫ってきます。お正月に拘束されて横たわる母の姿を前に、涙が静かにこぼれました。
でも、この経験は、きっといつか私がまた誰かの心に寄り添うための力になると信じています。
波の向こうにかすかに光る明るい未来を思い描きながら、どんなに過酷な状況であっても、きちんと向き合っていきたい。
だって私が向き合える人生は今、この瞬間のひとつだけだから…。
そのすべてを丸ごと抱きしめて歩みたいと思います。
寄せていただいた温かな祈りに、深い感謝を込めて…。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。