心の奥には、ときどき理由のわからない波が立つことがあります。
言いようのない不安が押し寄せたり、胸のどこかがざわついたり。
大人としての自分は平気な顔をしていても、その内側では、小さな声が震えていることがあるのです。
そんな心の声を聴くための概念として「インナーチャイルド」という言葉がありますが、「子ども」という響きが、どこか自分にはしっくりこないと感じる人もいるかもしれません。
私自身、ある本との出会いによって、その捉え方をもっと軽やかにしていいのだと気づかされました。
そこに記されていたのは、「インナードッグ」という考え方です。
愛犬に向ける、あの無条件で自然な優しさ。
理由なんて求めず、ただ「大切だから」と思える純粋な感覚。
疲れていれば休ませ、痛そうにしていれば抱きしめる。
ただそばにいてあげるだけでいいと心から思える、あの柔らかなまなざしです。
ふと、夫の姿が頭に浮かびます。
毎日欠かさずランニングを続けている彼。
腰に痛みを抱えながらも走り続けるその姿を見ていると、 「もう少し、自分の体をいたわってもいいのにな」と思うことがあります。
もし、愛犬が同じように痛みを訴えていたら、彼は迷わずこう声をかけるでしょう。
「今日はもうやめておこう」「治るまで、ゆっくり休もうね」と。

その優しさを、ほんの少しだけでいいから、自分自身にも向けてあげたらいいのに…。
そしたら心の奥で震えている小さな存在も、ようやく安心して息をつけるかもしれません。
言葉を尽くさずとも、ただ静かに寄り添ってくれる動物たちの姿は、人生の難題に向き合う私たちをそっと照らす「小さな灯火」のようです。
「DOG(犬)」を並べ替えると「GOD(神)」になる。
ただの言葉遊びかもしれません。
けれど、そこには何か神聖な温もりが宿っている気がして、私は思わず、小さく微笑んでしまうのです(^▽^)/。
今年も一年、この場所を訪れてくださり、本当にありがとうございました。
皆さまが、ご自身の心のなかにいる「小さな相棒」を優しく抱きしめ、温かな光に包まれた穏やかな新年を迎えられますように。
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