母の入院が決まったとき、一番心配したのは母ではなく、実は家に一人残る父のことでした。
父は昔に比べると、新しい物事を覚えるのが少し難しくなってきています。
とくに機械の操作は大の苦手。長年使っていたガラケーが壊れてスマートフォンに替えた途端、まったく使えなくなってしまったほどです。
その父が、いつもそばで話し相手になってくれていた母の不在で、ぽつんと取り残されたようにならないだろうか。
会話が減って、なんとなくぼーっと毎日を過ごしてしまわないだろうか…それが気がかりでした。
そんなときに出会ったのが、“顔をみながら話ができる見守りカメラ” 。
私はこの子に「ボーイ君」と名付け、とても可愛がっています(笑)。
ボーイ君のいちばん助かるところは、父が何ひとつ操作しなくていいこと。
母が病院のベッドからスマホでアクセスすると、父の目の前に置いたボーイ君の画面に、母の顔がふわっと映ります。

「お父さん、元気にしてる?」と声をかければ、父はただその声に気づいて返事をするだけでいい。
「おう、元気だぞー!」と、いつもの調子がそのまま流れに乗って返ってくる――その自然さがありがたいです。
アクセスする側、つまり母や私たち家族は少しだけスマホ操作が必要だけれど、難しいことは何もありません。
カメラはスマホから向きを操作できるので、父の足元で丸くなって眠るわんこの愛らしい姿もキャッチできちゃいます。
父には負担をかけず、家族だけがそっと支える形で使えるところが、とても気に入っています。
ボーイ君は、写真も動画も撮影可能。
さらに、スマートフォンは最大10台まで登録できます。
だから母だけでなく、私も必要なときにそっと覗くことができます。
「あら、また居眠りしてるな」と笑ったり、「今いないけど、トイレかな?散歩かな?」と想像したり。
カメラは、アクセスした時だけそっと動き出す仕組みだから、プライバシーを守りながら “そばにいる安心感” を届けられるのが魅力です。
スマホ側で聞く父の声は多少こもることもあるけれど、耳の遠くなってきた父には、こちらの声がクリアに届いているので、それで十分。
父のほうからボタンひとつで登録先のスマホに連絡できる点も、家族としてはとても心強いポイント。
価格を思えば、本当に頼もしい働き者です。
母が家にいないあいだ、父のそばで静かに寄り添ってくれる存在。
小さな機械なのに、まるで家族がひとり増えたような、安心感を運んでくれています。
今日もボーイ君は、父の暮らしをそっと照らす、小さなあかりのように灯っています。
ありがとう、ボーイ君!
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