今日、全8回のリフレクソロジー体験が無事に終わった。
清々しい解放感とともに、私はある決意を先生に伝えてきた。
「先生、私、正式にリフレクソロジーを習いたいです。これからよろしくお願いします」
一人の受け手としての時間は今日で終わる。
けれど、この全8回のプロセスのなかで、どうしても忘れられない「6回目」の記憶がある。
あの日、今日こそは最後まで眠らずに、先生の手技を少しでも覚えて帰ろう。
そう心に決めてベッドに横になった…はずだったのだけれど。
気がつくと、いつものように意識はふわりと遠のき、身体だけがそこにあって、私はどこか別の場所を漂っていた。
ああ、まただな、と思ったその瞬間。
突然、男性の顔が現れた。
はっきりとした輪郭。(えっ?)思わず意識が引き戻される。
誰? 知っている人?
けれど、いくら記憶を漁っても、まったく心当たりはなかった。
施術が終わってから、そのことを先生に話してみた。
すると先生は少し笑って、「今度は“人”なの? 忙しいわねぇ」と、涼やかに受け流した。

それから、しばらくしてのこと。
午後の静かな時間だった。
私は、大好きなメロンソーダを飲みながら、スマホで山歩きの動画をなんとなく眺めていた。
ウトウトと、ぼんやりした意識のまま、指先だけが画面をスクロールしていく。
次の瞬間、一気に現実に引き戻されるようなことが起こった。
画面に映ったその顔を見た瞬間、思考より先に身体が反応した。
喉を通りかけていたジュースが、変なところに入りかけて、思わず「ぶっ」と吹き出しそうになる。
炭酸の刺激が鼻に抜けて、目が潤む。
慌ててコップを置き、むせそうになるのを必死でこらえながら画面を凝視する。
だって、そこに映っていたのは…リフレクソロジーの最中に現れた、まさに「あの顔」だったから。
震える指で動画を再生する。
彼は、落ち着いた声で、身体やエネルギーについて静かに語っていた。
「あ、この人だ」
理屈なんてどうでもいい。
気がつくと、私は夢中で検索を始めていた。
どこに行けば会えるの?この、胸を突き上げるような衝撃は何?
理由は分からないし、説明もできない。
けれど、私の直感が激しく叫んでる。
「会いに行こう。この人に」
これが、私と「レイキ」という未知の世界との、あまりに鮮烈な出会いだった。
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