平日の高尾山は静かで心地よく、ゆったりと過ごすことができました。
高尾山口駅前に立つと、まるで太陽が私を歓迎しているようだった。燦燦と降り注ぐ光は、私の背中を優しく押してくれるように、力強く、そして温かい。
たくさんのコースがある中で、今回はケーブルカーやリフトには頼らず、往復ともに歩くことに。
直感で選んだ6号路、どんな景色が広がっているのか楽しみながらスタート!
『稲荷山コース』の入り口には、たくさんの人々が集まっていました。人気のコースなのかしら?
予習不足を感じつつも、とりあえず出発!
木々に囲まれ、沢のせせらぎが心地よい道を歩いていると、日常の慌ただしさがすっと消えていくようでした。
水行道場『琵琶滝』。
話はそれますが・・・高尾山には北原白秋の歌碑があります。
白秋と言えば、私の好きな詩があります。
『薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク。ナニゴトノ不思議ナケレド』
この詩を口ずさみながら山道を歩いていると、自然と一体化するような感覚が広がり、心が安らいでいきます。
詩の言葉が周囲の風景と響き合い、より深く私の心に届いているような気がするんです。
あっという間に山頂に到着です。
残念ながら今日は富士山の頭がちょっとだけしか見えませんでした。
でも、青い空は心が解き放たれたような爽快な気分になります。
お昼は、山頂のお蕎麦屋さんで月見そばをいただきました。
汗をかいた体に、ほどよい塩気がしっかりと染み渡りました。
食後、ベンチに腰掛け夫婦で日向ぼっこ。
ぽかぽか陽気に包まれ、お腹も満たされ寄り添う二人…
これ以上ない幸せなひとときになるはずが、まさかの口喧嘩に発展!
「夫婦って一番相性の悪い物同士が勉強のために一緒になるもの」──私はそう思っています。
だから、こうしてぶつかることも成長の一部だと受け止めることにしました。
愛らしいお掃除小僧さんに癒されて、気がつけばまた穏やかな気持ちで山道を下ることができました。
下山時に薬王院を巡りました。
裏手から入る逆回りとなっちゃいました(;^ω^)
荘厳な御本堂では『なむいづなだいごんげん』を唱え、思いがけないほど心震える体験をしたのです。
御本尊様と繋がる五色の紐をそっと握り、心を込めてマントラを唱えると、頭の中に眩いばかりの美しい光景が広がりました。
それはそれは本当に至福のひとときでした。
きっと皆さんにも何かしらの合図が訪れるはずです。
心静かにその瞬間を感じてみてください!(^^)!
帰りには一人暮らしをしている息子のところに立ち寄り、食事をしながら楽しい時間を過ごしました。
仕事の話や日々の出来事を笑い合う、なんてことのない時間なのに、心の奥まで幸せになる特別なひとときです。
こうして一日を振り返ってみると、今日も夫婦の絆や家族のぬくもりを感じるありがたい日だったと気付きます。
感謝の気持ちを胸に、また日々を大切に歩んでいきたいと思います。
ありがとうございました🙏
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