本当は栃木百名山の袈裟丸山に登る予定でしたが、登り始めた途端に雨が降り出してしまい、残念ながら早々に下山することに。
でも、そのおかげでちょっと素敵な場所に立ち寄ることができました「足利の行道山」です。
|
まずは、「大岩山毘沙門天・天空テラス」と呼ばれる見晴らしの良い公園兼駐車場へ。
ここでランチタイムをとりながらのんびりしていると、「穴ちゃん」と名乗る男性と出会いました。
彼は周囲に落ちているポイ捨てされたペットボトルを手際よく拾い集めていて、まるでスーパーヒーローのよう。
山の名前も教えてくれました。
しかも、ユーモアたっぷりの楽しいトークができる素敵な人。
「これ、試してみて」と、でっかい松ぼっくりをプレゼントしてくれたんです。
「水に浸けて柔らかくして瓶に詰めると素敵だよ。ニスを塗ればさらに映えるよ」と教えてくれました。
さらに「足利アルプス」の木札まで頂きました。
この親切ぶりに、心が温かくなりました。
お腹いっぱいになった後は、里山をハイキングすることに。
向かった先は「行道山浄因寺」。
この寺院は断崖絶壁に囲まれた山中にあり、「関東の高野山」とも呼ばれているそうです。
かつて葛飾北斎もこの地を訪れ、紅葉を描いたという歴史ある場所とのこと。
境内は静寂に包まれ、咲き誇る真っ白い山茶花がとても美しく、心が癒されました。
驚いたのは、この寺院が無住寺院であること。
人の気配がないせいか、その静けさや趣が特別で、とても素敵な時間を過ごせました。
帰りには少しハプニングが!
階段を一番下まで降りてしまったのですが、駐車場への正しいルートを見逃してしまい、戻る羽目に。
途中の分岐を右が正解だったんですね。
道中には、10年位前まで人々を運んでいたというモノレールのレール跡が…。
今は使われていないその姿に、どこか淋しさを感じました。
「天空テラス」に戻るには、このレールの脇を通り、山を巻くようなかたちで降りていきます。
ちなみに、「行道山」は女優の南野陽子さんも訪れた場所で、テレビで紹介されたこともあるそうです。
今日は、予定外の展開となりましたが、思わぬ出会いや素敵な景色、そして歴史に触れる時間に大満足の一日でした。
次回もまたゆっくり足利を巡りたいと思います。
ぶどうもいっぱい頂きました🍇
出会いって本当に素敵・・・ありがとう。
|