『ハチドリのひとしずく』は、深い問いかけを投げかける小さな物語です。
燃えさかる森から我れ先にと逃げる動物たちの中で、唯一くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていくハチドリのクリキンディ。
森の動物たちは「そんなことをしていったい何になるんだい?」と笑います。
この小さなハチドリは、「私は、私にできることをしているだけ」と答えたのです。
今、私たちが生きるこの世界もまた、地球温暖化、環境汚染、戦争、饑餓、貧困…といった大きな危機に直面しています。
まるで燃えさかる森のようです。
誰かが何とかしてくれるという依存的な考えは、もうやめないといけません。
このシンプルで美しい物語は、読む人の心に静かに響き、行動する勇気や未来への希望を与えてくれます。
私も少しずつ、できることから始めています。
レジ袋を使わないのはもちろん、アイドリングを控え、マイボトルを持ち歩き、コピーには裏紙を使うことも習慣になりました。
雨水を活用したり、山を歩くときにはゴミを拾って帰るようにもしています。
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大自然に生かされ、私たちは生まれた時から絶えずその恩恵を受けてきました。
豊かな空気を吸い、大地と水の恵みを味わい、時には試練をもたらす雨、風、太陽に向き合いながら、自然と共に生きてきたのです。
だからこそ、ほんのささやかなことでも、感謝の気持ちを込めて地球に恩返ししたいと思うのです。
自分にはそれくらいしかできないけれど、それでいい。
この本は、そんな思いをそっと後押ししてくれる一冊なのです。
この機会にみなさんも自分の中のクリキンディを見つけ、地球のために一歩を踏み出してみませんか?
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