今日は、在宅介護をされている方々との食事会を開きました。
日々の介護に追われる中、少しでもリフレッシュしていただきたいという思いで企画しましたが、参加者の皆さんが本当に素敵な時間を過ごしてくれたようで、嬉しい限りです。
「久しぶりにゆっくり話せてよかったです」と笑顔で話される方や、「皆さんの話を聞いて、私も頑張ろうって思えた」と勇気をもらった方、そして「美味しい食事と楽しい会話で、心が満たされました」とおっしゃってくださる方もいました。
それぞれ、実の母親を介護されている方、義理の両親を支えている方、要介護度も1から5までと状況はさまざまです。
ある方は、「要介護1の姑が、もう2ヶ月もデイサービスを休んでいるんです。身の回りのことは何でもできるので手はかからないんですが、毎日顔を合わせるのが辛くて……。デイに行ってくれないと、こちらが参ってしまいそうです」と深刻な表情で話していました。
義理の母親という関係性もあってか、日々の接触がストレスの原因になっているようです。
身の回りのことは自立しているとはいえ、介護者自身が感じる負担は大きいようです。
一方、脳出血の後遺症で片麻痺と高次脳機能障害を持ち、全てのADL(日常生活動作)に介助が必要な要介護5のご主人のお世話をしている別の方は、「夫は私を妻だと認識しない日もあるんですが、不思議と介護が苦しいと感じることは少ないんです。トンチンカンなことを話す夫がいて、逆に毎日が楽しいんですよ」と、笑顔で語っていました。
この方は、毎年参加してくださる方で、私もよく知っている方です。確かにいつもユーモアをもって介護に向き合い、明るくお話しされていますが、現実には決して楽な状況ではないことも知っています。
ご主人は感情の抑制がきかず、時には暴言を吐いたり、食事や薬を拒んで吐き出してしまうこともあります。麻痺のない手をおむつに入れてベッドに放尿してしまうこともしばしばなのです。
日々の介護が相当な負担であるにもかかわらず、彼女がそんな夫との生活を楽しんでいる様子が伝わってきます。
週3回のデイサービスと、2泊3日のショートステイを月2回利用してその間に休息をとる以外は、全てを自分で行い、もう10年が経つのですから、頭が下がる思いです。
改めて介護者のストレスというものは必ずしも要介護度の重さに比例するものではないことを感じましたね。
軽い介護度でも、関係性やその時の介護者の心身の状況次第で非常に大きな負担を感じることがあり、逆に重度の介護が必要でも、前向きに楽しみを見出すことができるケースもあるのです。
介護は時に孤独であり、大変な日々が続くこともありますが、こうして皆さんが少しでも前向きな気持ちになれたのであれば、この食事会は大成功だったと思います。
このような機会が、参加された皆さんの明日への活力につながればと願っています。
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次回は、こんなのどうかなと早くも検討中です(;^_^A。
センニチコウで飾り付けたフォトフレーム作りです。
センニチコウは、ドライにしても色褪せしにくいのです。
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皆さんと一緒に手を動かしながら、お互いの介護の苦労話しや工夫を共有することで、少しでも心が軽くなったてくれたらいいなと思います。
笑顔があふれるような企画をまた考えて、素敵な時間を皆で共有したいです。
どうか無理せず、ご自身も大切にしながら、歩まれますように。
皆さんに幸あれ!感謝🩷🩷🩷