花ワン diary

ネメシア『 フラミンゴ』

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サイコパス❓桶川ストーカー殺人事件―遺言/子育て/虐待/過干渉/過保護/ハラスメント/DV/

「桶川ストーカー殺人事件」の裁判記録が廃棄

されていたというニュースをみて思い出したの

がこの本。読んだのは10年位前だが衝撃的で没

入感が半端ない部類に入る本だった。

加害者の男の残酷な冷淡さに身の毛のよだつ恐

怖感を感じながら読み進めたもんだ。

読後は背筋がゾクっとした感覚が続き眠れなく

なった記憶がある。

そんな衝撃的なノンフィクションだ。

 

ストーカー規制法が制定されるきっかけになっ

た有名な事件だから知っている人も多いと思う。

当時、多くのメディアは、被害者の女性を

“アマズレ女”的な表現で叩きまくっていた。

ひどい話しだ。

相変わらず報道のレベルは今も低いままだ。

あれから何年経っているのだろう・・・。

 


 

 

ストーカー規制法って本当に役に立っているの

か?? こんな規制法を作っても状況は一向に変

わっていない気がする。

つい最近も福岡で殺傷事件が起きたばかりだ。

 

ストーカー行為をする人は、罰金を課せられよ

うが 逮捕されようがやめないと思う。

自分の感情コントロールが苦手だし、

相手の気持ちを読み取ることも苦手だから

そもそも自分では止められないのだ。

ちゃんと治療につなげていくべきで接近禁止命

令などを出したってそんなの根本的解決にはつ

ながらない。無駄だと私は思っている。

真の意味での被害者救済とな何なのか・・・

もっとちゃんとみんなで考えていくべきだ。

だってストーカーは、決して他人事ではないから。

日常的に身近なところで起こる可能性はある。

誰もが加害者、被害者になりうるから怖い。

 

それにしても・・・

警察に何度も相談した被害者と遺族。

その無念、悲しみ、苦しみは、察して余りある

ものがある。

警察の怠慢ぶり、保身のためには必死で隠蔽す

る醜さは、読んでいて吐き気さえしてくる。

この無責任な体質に 開いた口が塞がらない。

 

著者である清水潔記者が、執念の取材を続け辿

り着いた意外な事件の深層、警察の闇とはいっ

たい何なのか? 

知りたくないですか?

ジャーナリズム精神を垣間見てせてくれた清水

さんはとにかくカッコ良すぎた。

 

事件ノンフィクションの金字塔!

日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞受賞作!!

これは本当に胸に迫ってくるものがある

そんな作品だった。

 

 

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