「老後とピアノ」稲垣 えみ子さんの作品。
人生をどんな風に自分らしく生きたらいいのか
考えさせられる本だ。
正確には残りの人生をどう生きたらいいかだ。
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あたしも過去にピアノが楽しくてしょうがなか
った時期がある。
あのまま続けていれば良かったかもな・・・・
読んだ後にちょっと後悔した。
この歳になると新しい曲に挑戦するのはそう簡
単ではない。
だから同世代の作者の努力と前向きな姿勢には
感心させられた。
だいたい五線譜のどこにオタマジャクシが乗っ
ているのかよく見えない。
み~んな同じ黒い点だったりする。
だから楽譜のあちこちに鉛筆書きをしなくちゃ
ならなかったりして・・・
ホント残念で泣きそうになる。
若い頃にはやらなくて済んだ作業まで追加にな
ってくるわけだから、一曲仕上げるにはそれ相
応の大変さがあるはずなのだ。
だから・・・
「分かるよ、分かる」って呟きながら読んだ。
弾けるようになった時の喜び、達成感。
音の世界に酔いしれ、
グイグイと引き込まれていく姿。
なんか妙~に共感しまくった。
一方で公共の場のピアノを借りてレッスンして
みたり・・・。
随所にオバハン特有の図々しさが現れていて
嫌〰︎な気分に😅
でも、とても前向きでバイタリティー溢れる
作者の生き様は本当に素敵で魅力的。
それ故、老後なんて言葉はまだ早いし使ってほ
しくない・・・。
題名にもうひと工夫あったら良かった。
「今、この瞬間を楽しみ努力できるかどうかが
試されていて登れるかどうかは関係ない。
ただ目の前のことを精一杯幸せだと思って
やれるかどうか・・」
老いに向かう心構えとして、
この部分は、とくに共感できた。
音楽のある生活は、
心を満たし幸せな気分にさせてくれる。
いや、別に音楽じゃなくたっていい。
没頭できる趣味を持つ人などは強い。
きっと沢山の気付きがもらえると思う。
ぜひ、読んでみて👋