ウォーキングに出かけた。
向こうからウォーキングをしている老人が来た。
声をかけられた。「こんにちは〜」「あゝこんにちは〜」
正直なところ、お決まりの挨拶とニッコリ笑顔くらいで終わってくれると助かる。
でも、甘かった。ちゃっちゃと歩いてとっとと帰って用足しがしたい日に限ってこうなるもんだ(笑)。
「お姉さん!元気がいいですね」と始まったから足を止めない訳にもいかなかった。
だって・・・お姉さんだしー。
いつが最後だっただろう・・・「お姉さん」と呼ばれたの。
だから悪い気はしなかった。
それどころか気分がとっても良くなっちって「おじさまも〜💗」とか言っちゃたりしてんの。そうやって一回でも返しちゃうともうダメね(笑)ロングコース決定!!
「私、いくつにみえる?」ときた。でたー🤣お決まりのヤツ。
あたしゃこの質問が一番嫌い苦手なんだよ〜。
これにどう回答しようかってものすご〜く気を遣うから面倒なの。
だってよ🤔あたしの返事次第ではこのお爺ちゃんメンタルガタ落ちするかもしれないじゃん⤴️⤴️
かと言って・・・盛りすぎても失礼でしょう?
アンパンマンみたいな満面の笑みでさ。返事を待ってるんだもん。どうみても期待してるじゃん。だから困るんだ。
んで・・・言葉を選び選び顔色を伺い伺い言ってみた。
「はちじゅう~・・・・・ん~」
(ヤバ・・・もうちょい若く言った方が良さそう・・)
「ななじゅう~・・・・」
(おっ、ニコッとしたよ・・分かりやすい人じゃん😄)
「ん〜難しいなぁ〜」そしたら急に「85!!!」とでっかい声で自慢げに言うの。まだ考え中だっていうのに待てないの。そういうところがおかしくて笑っちゃった🥰
この先は、ひたすら大げさに褒めまくった。
「え~っ💦みえな~い すご~い」「お若い!!」
「素敵!」「どうしたらそんなに元気でいられるの~」
「ビックリだわ~」「歩く姿は60代にしかみえないね」
「そうかい?」「そんなに若くみえるかい?」
「うん、うん、見えるよ!見える」
ここからが・・・さらに長かった・・・。
自分年表とやらを懇々としゃべり続けてくれたのだ😂🤣
あたしは片耳から音楽が流れていて🎵
お爺ちゃんは胸ポケットからラジオがガンガン音を立てていた。
たった今、出会ったばかりだしコロナのことも何となく頭にあるせいか互いに微妙な距離感を保っていた。
だから会話は結構めちゃくちゃで話はあんまりかみ合っていなかった。だけど聞こえなくてもいいことに限ってちゃんと耳に入ってくるもんだね。
「昔はね、お姉さんみたいに私も体格よかったんだよ‼️」
こういう言葉にグザっときたりした。
でも、でも・・・お爺ちゃんは最後までいい笑顔で手を振り去って行った。満足そうだったからなんだかあたしは嬉しかった。
「歩くことは足腰の力が弱くなるのを防ぐのはもちろんだけど免疫力もアップするし認知症の予防にもなる。だからこれからも続けるといいですよ」と伝えたら「そんなにいいのかiい? 知らなかったよありがとう。頑張って続けるよ」という返事が返ってきた。
なんて素直でまっすぐな方なのだろう・・・ちょっと感動してしまった💕
この道にあたしはずっと前から来ている。昔はここを軽々と走っていた。でも今は体が重くて足があがらない。だから歩くことのほうが多くなった。それでも来ている。
この道であたしは色んな人に出会った。だけどみんないつの間にか姿を消す。続けられる人はごく僅かしかいないのだ。
簡単なようだけど歩くことさえなかなかできないのだ。
だから「習慣」にしてしまうことが大事なんだと思う。
アンパンマンにまた会えるといいなぁー。
今日も素敵な出会いをありがとう💗
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